NetBSD ておくれ Live Image のページにおいて、 2014年 5月頃に ibus を 1.4.x から 1.5.x に更新した際にいろいろ調べた内容をメモしていた内容の転記です。
ibus 1.5.5 くらいまではそもそも upstream の方針というか仕様自体がフラフラしていた感じがしますが、 liveimage の作業ログからすると 1.5.6 くらいから落ち着いてきたような感じです
— Izumi Tsutsui (@tsutsuii) 2017年11月3日
現状では Live Image そのものとは関係なくなってしまったのでコメントアウトしていたのですが、このまま埋もれてしまっていてももったいないので……
小江戸LUGメーリングリストアーカイブのページ hatochan.dyndns.org/koedolug/ml が現状接続不可のようですが、移動先が見つかったら修正する予定
ibus-1.5 の問題
ibus-1.5 の問題についてはググると各種のページがヒットしますが、以下のページの記述を参考にしています
- openSUSE の ibus のページ
「ibusを ON/OFF するのではなく、 ibus は起動しっぱなしで IME (Mozc) 内で IME を ON/OFF する」が大きな変更点です - インプットメソッドメンテナーの日常
openSUSEのインプットメソッドメンテナーの武山さんのLTスライド。 ibus-1.4での内部処理や ibusの中の人とのやり取りなどいろいろと生々しいです - 小江戸LUG mlでの ibusの設計と使い方解説 (続き)
同じく武山さんによる ibus-1.5 の日本語での使い方と内部構造上の問題点の解説 - openSUSE メーリングリストでの ibus-1.5.3 更新時の問題点指摘
これも武山さんの投稿で、「Mozc内で IME を ON/OFF する」操作のほか、fedora での独自パッチの状況も書かれています - NyaRuRuが地球にいたころ : 2013年やったこと - Mozc 編
「Mozc内で IME を ON/OFF する」に伴い「ibus 起動直後は IME を OFF にする」設定の要求が出てきたことのほか、 ibus 1.5 対応における各種対策もまとまっています - Operation Normal ? - - - Linux 備忘録 - - - : 本日の野良リポジトリ (2014-04-03)
野良レポジトリを作成されている方の ibus-1.5 移行時の説明がまとまっています (Xサーバーが古いと問題あり?) - archLinuxの ibusのページ
ibus-daemon
起動オプションの説明や日本語以外の設定の説明もあります - Google Developer Relations Japan Blog : Google 日本語入力の開発版をアップデートしました。(1.4.1003.10x)
Mozc キーマップ設定の「キャンセル後 IME を無効化」の説明があります
参考リンク
以下は設定やパッチ自体は使用していませんが参考になるかもしれないページ
- openSUSE Build Service - ibus
Fedora および openSUSE 独自パッチ があります - FreeBSD で利用する ibus-1.5.5
上記各ページにあるように、 ibus-1.5 への移行時にハマるポイントがまとまっています - PCと遊ぶ日々の記録 : iBus1.5でも快適にIMEをON・OFFする 〜VimやVimperatorを念頭に〜 (リンク切れ)
キー入力に対しibus
コマンドを割り当てることで従来どおり ibus 自体を ON/OFF する設定について
以下は ibus-1.5 の設計思想(?)に言及した各種ページ
前述の各ページにあるとおり ibus は 1.5.1〜1.5.6 まで微妙に仕様が変わっていること、ディストリビューションによっては独自の修正パッチを当てているものもあることから、 それぞれどのバージョンに対する言及なのかについて注意する必要があります
- 本の虫 : iBus 1.5はバグがあるからクソなのではない。設計上クソなのだ
著名な方のブログで検索でも上位に出てくるので影響が大きいようですが 否定的なコメント (続き) もあるようです - KaoriYa : iBusがクソになった理由
- いくやの斬鉄日記 : 結局IBus 1.5の何が問題なのだろうか。
ubuntu方面の見解としてはこの記事がまとまっているようです - クロの思考ノート : iBus 1.5について思うこと
- mshio's blog : iBus 1.5 のこと
- Linux/Unixの入力方式フレームワークの標準化委員をされていた三浦さんによる ibus設計思想背景の解説