mule 1.1 on WSL ubuntu 18.04 LTS - tsutsuiの作業記録置き場

前回の「Emacs 18.59 on WSL ubuntu 18.04 LTS」の続きで、本題(?)の mule 1.1 についてです。

mule 1.1 with freewnn

mule 1.1 PL04 + freewnn on WSL ubuntu 18.04 on Windows 10 Pro pic.twitter.com/sDfJ3LKXzx
— Izumi Tsutsui (@tsutsuii) 2018年6月2日

ビルドについては以下のツイートのとおりです。

sudo apt install libwnn-dev
git clone https://t.co/ub2Dp5CQZB mule-1.1
cd mule-1.1
cp src/config.h-linux src/config.h
cp src/mconfig.h-linux src/mconfig.h
sudo sh -c "echo 0 > /proc/sys/kernel/randomize_va_space"
make
sudo make install
— Izumi Tsutsui (@tsutsuii) 2018年6月2日

emacs-18.59 のビルドに必要な make gcc libx11-dev ncurses-dev は先に入れておく
ソースツリー取得用の git も先に入れておく
追加で wnn ビルド用のヘッダ関連で必要な libwnn-dev を入れる
git clone https://github.com/tsutsui/mule1.1-netbsd mule-1.1
でソースコード取得
ベースの emacs の config.h をテンプレートからコピー
mule 固有の設定の mconfig.h をテンプレートからコピー
上記ツイートでは抜けていますが、 lisp/mule-init.el を lisp/site-init.el としてコピーして、
(load "japanese")
のセミコロンコメントアウトを外してデフォルトで日本語設定で起動するようにする
emacs-18.59 ビルド時と同様に ASLR を無効化してビルド

クライアントとしての mule ビルドだけであれば libwnn-dev だけが必要ですが、日本語変換サーバーの jserver も動かすのであれば freewnn-jserver も入れる必要があります。

jserver の起動についてはとりあえず sudo jserver とすれば動きますが、マシン起動時に自動で動かすように設定する方法は調べていません (動いただけで満足するパターン)。

ホストで jserver を起動した後、 mule で日本語変換するには、
M-x set-wnn-host-name
で localhost を指定しておいて、 CTRL+\ で変換モードに入って入力すればOKです。

sudo apt install x11-apps x11-utils x11-xserver-utils
export DISPLAY=localhost:0
(install https://t.co/KANGNCqEI7 )

sudo apt install freewnn-jserver
sudo jserver
mule
set-wnn-host-name
localhost
CTRL+\
— Izumi Tsutsui (@tsutsuii) 2018年6月2日

このあたりは ~/.emacs に記載する内容になると思いますが、わざわざ wnn を使おうという人はこのあたり各自の .emacs の秘伝のタレとして記載があると思うので省略します (手抜き)。

mule 1.1 with canna

mule 1.1 PL04 + canna on WSL ubuntu 18.04 on Windows 10 Pro pic.twitter.com/cb8LyjrzlV
— Izumi Tsutsui (@tsutsuii) 2018年6月2日

こちらもビルドについては以下のツイートのとおりです。

sudo apt install libcanna1g-dev
cd mule-1.1
cp src/config.h-linux src/config.h
cp src/mconfig.h-linux src/mconfig.h

(disable "#ifdef EGG", enable "#ifdef CANNA" "#ifdef CANNA3_7" in src/mconfig.h)

sudo sh -c "echo 0 > /proc/sys/kernel/randomize_va_space"
make
sudo make install
— Izumi Tsutsui (@tsutsuii) 2018年6月2日

wnn のときと同様で emacs-18.59 のビルドに必要な make gcc libx11-dev ncurses-dev および git を先に入れておく
追加で canna ビルド用のヘッダ関連で必要な libcanna1g-dev を入れる
git clone https://github.com/tsutsui/mule1.1-netbsd mule-1.1
でソースコード取得
ベースの emacs の config.h をテンプレートからコピー
mule 固有の設定の mconfig.h をテンプレートからコピー
mconfig.h を以下編集して wnn を無効化して canna 3.7 を有効にする
- #define EGG をコメントアウト等で無効化
- /* #define CANNA */ のコメントアウトを外して有効化
- /* #define CANNA3_7 */ のコメントアウトを外して有効化
wnn のときと同様に lisp/mule-init.el を lisp/site-init.el としてコピーして、
(load "japanese")
のセミコロンコメントアウトを外してデフォルトで日本語設定で起動するようにする
同様に ASLR を無効化してビルド

サーバーの canna も動かすのであれば canna のパッケージを入れる必要があります。

canna のサーバーの起動についてはとりあえず sudo cannaserver とすれば動くようですが、 canna についてはあまり詳しくないので設定については別途調べてください (手抜きその2)。なお、作業中のツイートでは canna と canna-utils と両方を記載していましたが、 canna を入れれば canna-utils も依存関係でインストールされるようです。

ホストで cannaserver を起動した後、 mule で日本語変換するには、
M-x canna
で起動すればよいようです。別サーバーを指定する方法もあると思いますが、これもちゃんと調べていません。変換モードに入るのは CTRL+O です。